オホーツクビールの成立ち
オホーツクビールの成立ち
1987年8月、オホーツク地域から農業・農村の視察研修に赴く団体が、ドイツのバイエルン州を訪れました。
当地では、村ごとに小さな醸造所でビールが造られており、地元民が地元ビール及びその歴史を誇り、数世紀もの長い間にしっかりとしたビール文化が築かれていました。そして、そこで飲んだビールの味は格別に美味しく、感動そのものでした。「北見でもこのようなビールをつくりたい」帰国後、有志達が北見ビール研究会を結成。研究会は多面的に研究続行した後、北見地域開発研究会へと発展します。しかし、様々な難題にぶつかりながら紆余曲折を経ることになります。
1993年9月、国内外から規制緩和要求が強まっていた中、ついにビールを筆頭とする94品目の規制緩和が発表され、紆余曲折を繰り返していた企業化に目途がつきます。そして問題の年間最低製造数量が「2000キロリットル以上から60キロリットル以上に」と正式に発表されたのが94年2月、法案成立が翌3月のことでした。
1994年3月、ついに満を持して、オホーツクビール株式会社を設立します。さらに同年4月にはビール製造内許可を申請。
1994年6月、酒税法改正後、日本で初めてビール製造内免許を取得し、北見地方の26の企業と個人の出資をもって、工場とビアレストランの建設が決定します。
1994年12月、待望のビール製造本免許を取得。(酒税法改正後 日本1号)訪独から7年後の事でした。
1995年3月、多くの地元の皆様方の協力の下、醸造所併設のビアレストラン オホーツクビアファクトリーが開業されました。開業から22年、今も変わらず鮮度と品質にこだわったオールモルトビールをつくり続け、ビール製造量の約9割が地元北見地方で消費されています。地元の皆様の温かい支えにより、今日まで着実に時を重ねてまいりました。そしてこれからもオホーツクビールは、原点である「地元民の地元民による地元民のための」ビールづくりを基本に、より多くの方々に親しんでいただけるよう、地域に根ざした地ビール会社として歩んでまいります。
オホーツクビールのこだわり
オホーツクビールは麦芽100%にこだわります。
理由は簡単で、本物のビールを皆様へお届けしたいからです。ドイツでは500年程前にビール純粋令が制定されました。それは「ビールは麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」というものです。現在でもドイツ国内の醸造所の多くは、ビール純粋令の内容により醸造され、品質が支えられているといわれています。そしてオホーツクビールも同じく純粋令に従って醸造されております。
また、ビールは生き物の考え方から、新鮮なビールを新鮮なうちにお飲みいただきたい。そんな思いから瓶ビールの賞味期限は製造日よりわずか30日~60日に設定しております。
これもお客様へ新鮮で美味しいものだけ届けたい、そんな気持ちの表れです。